
そうそう、うっかり書き忘れましたが、ADEのスクールカーはなんと
アウディA5 でした。
3・0TDI…つまり3リットルのディーゼルターボ。240馬力/500Nmの最大トルクを発揮します。すごく乗り易いし、ぶ厚いトルク感が印象的でした。
しかもハンドリングがとてもいいんです。
フロントドライブシャフトは、エンジンとトルコンの横にフロントデフユニットを配置し、エンジンとトルコンの間にドライブシャフトが通る隙間を作って、そこにプロペラシャフトを通しているんですね。そのため従来よりも10センチくらいタイヤを前方に移動することができるようになったわけです。
いい変えると、フロントオーバーハングに載っているエンジンが10センチくらい後退したというのと同じことになります。

ゴメンナサイ。大間違いです。
この写真はどう見たってQ7系SUV用のものですよね。
セダンのクワトロシステムは、縦置きエンジン+縦置きトランスミッションで、その後ろにトルセン・センターデフがあり、そこから後輪と前輪に、ほぼ同軸上にプロペラシャフトを伸ばしているんです。でもって現行クワトロシステムでは、ミッションの最前部(エンジンにもっとも近いところ)からフロントデフを介してドライブシャフトを出しているんです。
ところがA5や新型A4は、このトランスアクスル(駆動系と考えてください)の形状を変更して、前輪のドライブシャフトの位置をクランクケース下に移動。ほぼ10センチくらい位置を前に移動しているってことなんです。
でもそうなると、ミッションとエンジンの間にはトルコンがあるはずで、プロペラシャフトはその下を通っているってことなんでしょうか?
それともトルコンの中心部を貫通している??
ついでにいうと、フロントデフもクランクケース下の移動しているってことですかねえ?
ウッキーは、メカニズムに詳しくないので、もう一回アウディさんに確認してきます。
ただ、10センチくらいフロントドライブシャフトの位置が前に移動しているというのは本当で、これはつまりエンジンのオーバーハングが10センチ短くなったというのと同じ意味を持ちます。
A5をちょっと走らせててもらったところ、明らかにノーズの動きが軽くなっていて、しかも4つのタイヤがビタッ! と路面を捉えているような安定感がありました。
これ、かなりいいです。
ボクだけじゃなく、参加した皆さんもこのハンドリングの良さはすぐに実感できたようです。
話しがマニアックになってしまいましたが、そんなこんなでADEは無事終了。
4日目はいよいよニュルブルクリンクです。
初めての海外ドライブという人も少なくないし、そもそもすでに5~600kmくらい走ってますからちょっと疲れもたまるころ。
というわけで、この日は10時スタートとちょっとゆっくりめのスケジュールです。
バドノイエンアールから、一旦ニュルブルクリンクへ。
残念ながらインダストリアル(メーカーテスト走行)はなく、メルセデスのドライビングスクールをやっていて、スクープPHOTOは撮れませんでした。
タイミングが良ければ、こんな写真や


はたまた


こんな写真が撮れてしまうわけです。
ちなみにこれらの写真は昨年ゲットしました。
というわけで、アデナウというちょうどニュルの裏口にに当たる入口や、通称ギャラリーコーナー、ジャンピングスポピットなど周辺道路からすぐには入れる場所を見学し、さらにミュージアムを見学していよいよニュルブルクリンクの走行です!!

…といっても、もちろん全開では走らず、先導走行+横にインストラクター同乗で体験走行って感じでしたけどね。
ほとんど全部のコーナーがブラインド。次のコーナーが右か左かもわからない状況に加え、後ろからものすごい勢いで走ってクルマがあったりして、かなり緊張したのではないでしょうか。助手席に乗っていたボクも (^^♪ とはいかず ^_^; こんな感じでした。
5日目も同様にニュルブルクリンクの走行をやったのですが、夕方5時からの走行なので、昼間はは古城見学、モーゼル川の河岸のダイナミックなブドウ畑を見つつ観光ドライブもやりました。
5日目の晩はダウンという町のシュロスホテル(宿泊地)内にあるミシュラン一つ星レストランで最後の晩餐です。
ちなみにミシュランの星を1つ取るだけでも、ものすごく大変なんだそうです。どのくらい大変かは、今年だか来年に出るミシュランガイド日本版で星を取ったレストランがどのくらいあるか見てもらえば判ると思います。
そして6日目最終日は、ダウンからフランクフルトに向けて出発。フランクフルト近郊の、ロスチャイルドの別荘を改装したレストランで参加した皆さんと一緒に食べる最後の食事。ここで、解散と相成りました。
今回のツアーは、アテンドを引き受けてくださったYさんのお陰で、ボク自身も、これまでのいろんな海外旅行経験でも類を見ないくらいの超グルメ旅行となりました。
本当に感謝感謝です。ありがとうございました。
参加者の皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?
じつはそれが一番心配…。
その後我々スタッフは、フランクフルトショーのトレードデーをちょこっと見て一泊。翌日S8とS6でフランクフルトミュンヘン間を爆走はせず所々200km/hくらいで巡航の後、クルマをアウディフォーラムに返却。なんとか無事帰国しました。
